35PM058|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
85歳の女性。歯ぐきからの出血を主訴として来院した。手の痛みのために口腔清掃困難であるという。診察の結果、慢性歯周炎と診断され、歯科医師から ブラッシング指導を行うよう指示された。初診時の手指の写真を別に示す。 疑われる全身疾患はどれか。1つ選べ。

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正解: c
正答
c:関節リウマチ
この問題のポイント
高齢者の手指変形と疼痛、清掃動作の困難から背景疾患を判断し、口腔ケア支援へつなげる問題です。
解説
関節リウマチは自己免疫機序による慢性炎症性関節疾患で、手指の小関節に対称性の腫脹・疼痛、朝のこわばり、進行すると尺側偏位やスワンネック変形などを生じます。歯ブラシを握る、細かく動かす、フロスを操作することが難しくなるため、太柄化、電動歯ブラシ、保持具、介助者との連携など個別の工夫が必要です。
選択肢の確認
- a 骨粗鬆症:骨量が低下して骨折しやすくなる疾患で、典型的な手指関節変形の直接原因ではありません。
- b 脳血管疾患:片麻痺や巧緻運動障害を起こしますが、写真の対称的な関節変形とは異なります。
- c 関節リウマチ:手指小関節の疼痛と特徴的変形が清掃困難を説明します。
- d パーキンソン病:振戦、筋強剛、動作緩慢が中心で、関節の構造的変形が主所見ではありません。
覚えるポイント
指導では『正しい持ち方』を一律に求めず、患者が痛みなく保持できる太さ・重さ・動作範囲に器具を合わせます。