47A091|第47回 救急救命士国家試験 過去問
妊娠後期の妊婦が腹部に外力を受けることで発症するのはどれか。1つ選べ。
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正解: 5
正答
5.常位胎盤早期剥離
この問題のポイント
妊娠後期の腹部への外力(交通事故・転倒・暴力)は、正常な位置にある胎盤が子宮壁から剥がれる常位胎盤早期剥離を引き起こし、母児ともに危険な状態になります。
解説
常位胎盤早期剥離は、外傷や妊娠高血圧症候群を背景に胎盤が分娩前に剥離する疾患で、持続する激しい腹痛、板状に硬い子宮、性器出血(内出血が主で外出血は少ないこともある)、胎児機能不全を来します。出血が子宮内にとどまるため、外出血が少なくてもショックやDICに進行します。子癇は妊娠高血圧症候群の痙攣、頸管裂傷は分娩時の損傷、前置胎盤は胎盤の位置異常、HELLP症候群は妊娠高血圧に伴う合併症で、いずれも外力とは直接関係しません。
選択肢の確認
1.子癇:妊娠高血圧症候群に伴う痙攣です。
2.頸管裂傷:分娩時に起こる損傷です。
3.前置胎盤:胎盤の付着位置の異常で外力とは無関係です。
4.HELLP症候群:妊娠高血圧に伴う溶血・肝障害・血小板減少です。
5.常位胎盤早期剥離:腹部への外力で発症します。正答です。
覚えるポイント
「妊婦の腹部外傷=常位胎盤早期剥離(激しい腹痛・板状硬・胎児機能不全・DIC)」。外出血が少なくても重症を疑います。