48C006|第48回 救急救命士国家試験 過去問
78歳の男性。腹痛を主訴に救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数28/分。脈拍108/分、整。血圧98/60mmHg。筋性防御は認めず、黒色の軟便を失禁していた。 最も疑われる病変部位はどれか。1つ選べ。
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正解: 1
正答
1.胃・十二指腸
この問題のポイント
黒色の軟便(タール便)は上部消化管(胃・十二指腸)からの出血を示します。血液が胃酸と反応して黒くなるため、頻脈と血圧低下を伴う本例は胃・十二指腸潰瘍などからの出血が疑われます。
解説
上部消化管出血では血液が消化液で変性し、黒色でタール状の便として排泄されます。胃潰瘍、十二指腸潰瘍、食道静脈瘤、マロリー・ワイス症候群などが原因です。結腸や直腸など下部消化管からの出血は暗赤色〜鮮血便になります。胆嚢や虫垂の疾患では黒色便はみられません。本例は脈拍108/分、血圧98/60mmHgとショックの初期にあり、出血性ショックとして対応します。
選択肢の確認
1.胃・十二指腸:上部消化管出血によるタール便の原因部位です。正答です。
2.胆嚢:黒色便の原因にはなりません。
3.虫垂:黒色便の原因にはなりません。
4.結腸:下部消化管出血で暗赤色〜鮮血便になります。
5.直腸:鮮血便になります。
覚えるポイント
「タール便=上部消化管出血(胃・十二指腸)」「鮮血便=下部消化管出血」。