Y2021M04E2Q24|第2021年4月公表(第二種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問
消化器系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
栄養素が消化・吸収される形と、胃及び小腸の働きを問う問題です。
脂肪は消化によって脂肪酸やグリセリンなどになります。エチレングリコールは脂肪の消化産物ではありません。
解説
糖質、蛋白質及び脂肪は、そのままでは吸収しにくいため、消化酵素の作用を受けます。糖質はブドウ糖などの単糖に、蛋白質はアミノ酸などに、脂肪は脂肪酸やグリセリンなどに分解されて吸収されます。
エチレングリコールは工業用途などで用いられる化学物質であり、脂肪の消化産物ではありません。したがって、グリセリンとエチレングリコールを取り違えた選択肢1が誤りです。
無機塩類やビタミン類は、基本的に消化酵素による分解を受けずに吸収されます。吸収された栄養分は血液やリンパによって全身へ運ばれます。胃では塩酸やペプシノーゲンが分泌されますが、水分の吸収はわずかです。小腸は十二指腸、空腸及び回腸から成り、消化・吸収の中心となります。
ひっかけポイント
「グリセリン」と「エチレングリコール」は名前が似ています。脂肪の消化で生じるのはグリセリンです。
衛生管理者としての実務ポイント
誤飲や化学物質ばく露が疑われる場合、物質名を正確に確認してSDSなどの情報を救急機関へ伝えます。衛生管理者が自己判断で吐かせたり治療方針を決めたりしません。
選択肢の確認
1.三大栄養素のうち糖質はブドウ糖などに、蛋白質はアミノ酸に、脂肪は脂肪酸とエチレングリコールに、酵素により分解されて吸収される。
正答。記述としては誤り。
脂肪の消化産物は脂肪酸やグリセリンなどであり、エチレングリコールではありません。
2.無機塩、ビタミン類は、酵素による分解を受けないでそのまま吸収される。
記述としては正しい。
無機塩類やビタミン類は、基本的に消化酵素で小さく分解されることなく吸収されます。
3.吸収された栄養分は、血液やリンパによって組織に運搬されてエネルギー源などとして利用される。
記述としては正しい。
吸収された栄養素は血液又はリンパを通じて組織へ運ばれ、エネルギー産生や身体の構成に利用されます。
4.胃は、塩酸やペプシノーゲンを分泌して消化を助けるが、水分の吸収はほとんど行わない。
記述としては正しい。
胃液には塩酸やペプシノーゲンなどが含まれますが、胃で吸収される水分はわずかです。
5.小腸は、胃に続く全長 6~7mの管状の器官で、十二指腸、空腸及び回腸に分けられる。
記述としては正しい。
小腸は十二指腸、空腸及び回腸に区分され、消化・吸収の中心を担います。
この問題では「誤っているもの」を選ぶため、1が正答です。
覚えるポイント
- 糖質はブドウ糖など、蛋白質はアミノ酸などへ分解される。
- 脂肪は脂肪酸やグリセリンなどへ分解される。
- 無機塩類とビタミン類は、基本的にそのまま吸収される。
- 胃では水分の吸収はほとんど行われない。
- 小腸は、十二指腸、空腸及び回腸から成る。