Y2023M10E2Q25|第2023年10月公表(第二種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問
肝臓の機能として、誤っているものは次のうちどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、肝臓が担う代謝、解毒、胆汁生成などの基本的な機能が問われています。
成人のヘモグロビンは、主として骨髄で作られる赤血球系の細胞内で合成されます。
肝臓はヘモグロビンを合成する器官ではありません。
解説
肝臓は、栄養素の代謝、解毒、胆汁生成、血漿蛋白質の合成など、多くの機能を担います。
コレステロールの合成
肝臓はコレステロールを合成します。
コレステロールは、細胞膜、胆汁酸、ステロイドホルモンなどの材料となります。
尿素の合成
蛋白質が分解されると、有害なアンモニアが生じます。
肝臓はアンモニアを毒性の低い尿素へ変換します。
尿素は血液によって腎臓へ運ばれ、尿中へ排出されます。
胆汁の生成
胆汁は肝臓で生成され、胆嚢に貯蔵・濃縮されます。
胆汁酸は脂質を乳化し、消化・吸収を助けます。
糖質の代謝
肝臓は、ブドウ糖からグリコーゲンを合成して貯蔵します。
血糖値が低下したときは、グリコーゲンを分解してブドウ糖を供給し、血糖値の維持に関与します。
ヘモグロビン
ヘモグロビンは赤血球内に存在し、酸素を運搬する蛋白質です。
成人では、骨髄の赤血球系細胞で合成されます。
肝臓は、古くなった赤血球に由来するヘモグロビンの分解産物を処理し、ビリルビンを胆汁中へ排出しますが、ヘモグロビン自体を合成する器官ではありません。
ひっかけポイント
肝臓はアルブミンや凝固因子など多くの蛋白質を合成しますが、ヘモグロビンは骨髄の赤血球系細胞で合成されます。
健康管理のポイント
健康診断で肝機能検査の異常が認められた場合、衛生管理者が原因を診断するのではなく、産業医の意見確認や医療機関への受診につなげます。
選択肢の確認
1.コレステロールを合成する。
記述としては正しい。
肝臓はコレステロールを合成します。コレステロールは細胞膜や胆汁酸などの材料として利用されます。
2.尿素を合成する。
記述としては正しい。
肝臓は、蛋白質代謝で生じる有害なアンモニアを尿素へ変換します。尿素は腎臓から尿中へ排出されます。
3.ヘモグロビンを合成する。
正答。記述としては誤り。
成人のヘモグロビンは、主として骨髄にある赤血球系の細胞内で合成されます。肝臓の通常の機能ではありません。
4.胆汁を生成する。
記述としては正しい。
胆汁は肝臓で生成されます。胆汁に含まれる胆汁酸は、脂質の乳化と吸収を助けます。
5.グリコーゲンを合成し、及び分解する。
記述としては正しい。
肝臓は、余分なブドウ糖をグリコーゲンとして貯蔵し、必要に応じて分解することで血糖値を調節します。
覚えるポイント
- 肝臓はコレステロールを合成する。
- 肝臓はアンモニアから尿素を合成する。
- 肝臓は胆汁を生成する。
- 肝臓はグリコーゲンの合成と分解を行う。
- 成人のヘモグロビンは、主として骨髄の赤血球系細胞で合成される。