112C13|第112回 医師国家試験 過去問

内科系循環器不整脈・ペースメーカー

疾患と用いられる治療との組合せで誤っているのはどれか。

解答・解説を見る

正解: a

正答

a 洞性頻脈——カテーテルアブレーション

この問題のポイント

洞性頻脈では発熱、脱水、貧血などの原因に対応し、通常の治療として洞結節を焼灼しない。誤った組み合わせを選ぶ。

解説

洞性頻脈は洞結節からの正常な順序の興奮が速くなった状態で、運動や緊張のほか、発熱、疼痛、低酸素、循環血液量低下、貧血、甲状腺機能亢進症などで生じる。多くは生理的・代償的な反応であり、原因を診断して治療する。洞結節をカテーテルで焼灼すれば必要な心拍調節を損ない、洞不全やペースメーカーを要する事態につながり得る。

カテーテルアブレーションは、発作性上室性頻拍、心房粗動、一部の心房細動や心室頻拍などで異常な興奮の発生部位・伝導路を治療する方法である。不適切洞性頻脈の特殊な症例で侵襲的治療が検討されることはあるが、一般の洞性頻脈と標準的治療の対応としては不適切である。他の選択肢は適応を評価した上で実施される血管内治療である。

選択肢の確認

a 洞性頻脈——カテーテルアブレーション
正しい。本問では誤った組み合わせ。洞性頻脈では原因治療が基本であり、カテーテルアブレーションを通常の治療としない。

b 急性冠症候群——経皮的冠動脈インターベンション
誤り。この組み合わせは適切。急性冠症候群では冠動脈の閉塞・狭窄に対し、適応に応じてPCIで再灌流する。

c 頸動脈狭窄症——ステント留置術
誤り。この組み合わせは適切。頸動脈狭窄症の選択された症例では、脳梗塞予防のため頸動脈ステント留置術を行う。

d 腹部大動脈瘤——ステントグラフト留置術
誤り。この組み合わせは適切。腹部大動脈瘤では解剖学的条件等を満たせば、ステントグラフトで瘤への血流を遮断する。

e 閉塞性動脈硬化症——ステント留置術
誤り。この組み合わせは適切。下肢動脈の閉塞・狭窄に対し、病変部位や症状に応じてステントを含む血行再建を行う。

覚えるポイント

洞性頻脈は原因を治す。アブレーションは治療標的となる不整脈の回路・起源を見極めて行う。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。

関連問題

← 112C12112C14 →
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)