113D3|第113回 医師国家試験 過去問
真皮メラノサイトが増生しているのはどれか。
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正解: a
正答
a 太田母斑
この問題のポイント
色素斑は、色素細胞が増える場所と細胞の種類で区別する。太田母斑は真皮のメラノサイトに由来する。
解説
メラノサイトは通常、表皮基底層などに存在してメラニンを産生する。太田母斑は真皮内にメラノサイトが存在・増生する真皮メラノサイトーシスで、主として三叉神経第1・第2枝領域に青褐色の色素斑を生じる。眼球結膜・強膜などにも色素沈着を伴うことがあり、表皮のメラニン増加による単純な褐色斑とは区別する。
表皮母斑は表皮の角化細胞などの増殖による病変であり、褐色であってもメラノサイトの病変とは限らない。扁平母斑やcafé au lait斑は表皮基底層の色素増加を主体とし、真皮メラノサイト増生を定義としない。色素性蕁麻疹は皮膚肥満細胞症で、増える細胞が肥満細胞である。見た目の色だけでなく病理学的な層と細胞を対応させる。
選択肢の確認
a 太田母斑
正しい。真皮メラノサイトーシスの一つで、顔面の青褐色斑や眼の色素沈着を来す。
b 表皮母斑
誤り。主に表皮の過形成による病変であり、真皮メラノサイトが増える病態ではない。
c 扁平母斑
誤り。平坦な褐色斑で、主として表皮基底層のメラニン増加を認める。太田母斑のような真皮メラノサイトーシスではない。
d 色素性蕁麻疹
誤り。肥満細胞の増殖による皮膚病変で、擦過により膨疹を生じるDarier徴候が手掛かりとなる。
e café au lait斑
誤り。表皮のメラニン増加に伴う淡褐色斑で、多発する場合は神経線維腫症などを考える。真皮メラノサイト増生ではない。
覚えるポイント
- 太田母斑=真皮メラノサイト。
- 色素性蕁麻疹=肥満細胞、café au lait斑=表皮の色素増加。
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