113F33|第113回 医師国家試験 過去問
歩行補助具の写真を別に示す。 片側下肢に全く荷重させない完全免荷として屋外歩行するのに最も適しているのはどれか。

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正解: c
正答
c ③
この問題のポイント
③は両側の松葉杖である。十分な上肢機能とバランスがあれば、患側下肢を浮かせ、両上肢と健側下肢で屋外を移動できる。
解説
画像①は車輪とブレーキをもつ歩行車、②は四脚の歩行器、③は腋窩部にパッドのある松葉杖、④は多脚杖、⑤は前腕カフをもつロフストランド杖である。完全免荷では患側下肢に体重を掛けず、両上肢と健側下肢で支持する必要がある。選択肢の中で屋外移動に用いる代表的な補助具は③の両松葉杖であり、上肢で体重を支えながら健側下肢を進める。腋窩に直接体重を預けると腕神経叢や血管を圧迫するため、体重は握りを通じて手で支え、杖の高さを調整する。歩行器でも免荷は可能だが、屋外の段差や狭い場所での取り回しは制限されやすい。ロフストランド杖も使用者の能力と訓練によって完全免荷に使えるため、「絶対に免荷できない」とはしない。本問は標準的な用具選択として松葉杖を最も適切とする。
選択肢の確認
a ①
最も適切ではない。①の歩行車は車輪で動きやすく、患肢完全免荷で大きな体重を預けると前方へ動いて不安定になる。
b ②
最も適切ではない。②の歩行器は平坦な屋内で支持性が高く免荷にも使えるが、屋外の移動性や段差への対応では両松葉杖に劣りやすい。
c ③
正しい。③の両松葉杖は両上肢で支持して患側下肢を浮かせる歩行に適し、訓練により屋外移動にも対応しやすい。
d ④
最も適切ではない。④の多脚杖は支持基底面を広げるが、主にバランス補助や部分的な荷重軽減に使い、完全免荷の第一選択ではない。
e ⑤
最も適切ではない。⑤の前腕杖でも訓練により完全免荷は可能だが、十分な上肢制御を要する。本問では一般的な完全免荷用具として③を選ぶ。
覚えるポイント
完全免荷では両上肢と健側下肢で支持する。松葉杖は腋窩に体重を掛けず手で支え、屋外環境と本人の能力を評価する。
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