115C64|第115回 医師国家試験 過去問
総合診療・救急・ケア救急・集中治療熱傷・中毒・環境障害
この病態の診断に有用な血液検査項目はどれか。
解答・解説を見る
正解: e
正解
e コリンエステラーゼ
解説
この症例は、縮瞳、徐脈、流涎、発汗 などの コリン作動性症状 が前面に出ています。
Alzheimer型認知症に対して ドネペジル を内服していることから、コリンエステラーゼ阻害薬によるコリン作動性クリーゼ を考えます。
この病態の評価で参考になる血液検査項目は コリンエステラーゼ です。
なぜコリンエステラーゼか
コリンエステラーゼ活性の低下は、コリン作動性過剰状態 を示唆する補助所見になります。
この問題では、診断に有用な検査項目として コリンエステラーゼ を選ぶのがポイントです。
各選択肢の検討
a Ca
誤りです。
高Ca血症や低Ca血症では意識障害を来すことはありますが、この症例の特徴的所見を説明しません。
b TSH
誤りです。
甲状腺機能異常の評価には有用ですが、縮瞳、流涎、徐脈という病態とは合いません。
c 血糖
誤りです。
意識障害の基本評価としては重要ですが、この病態の診断に最も有用な項目ではありません。
d 血清補体値
誤りです。
自己免疫疾患の評価で用いることが多く、この症例とは無関係です。
e コリンエステラーゼ
正しいです。
コリン作動性クリーゼを疑うときに有用です。
ひっかけポイント
意識障害の問題では、血糖 を反射的に選びたくなります。
しかしこの設問は、単なる意識障害ではなく、縮瞳、流涎、発汗、徐脈 という コリン作動性症候群 を見抜けるかがポイントです。
まとめ
この病態の診断に有用なのは、コリンエステラーゼ です。