107AM008|第107回 助産師国家試験 過去問
Aさん(78歳、女性)は骨盤臓器脱と診断され、ペッサリーの挿入によって症状が改善していた。最近、赤色帯下が下着に付着するため婦人科を受診した。ペッサリーと接する腟壁に浅いびらんがあり、少量の出血を認める。超音波検査では子宮、付属器は正常で、子宮頸部の細胞診では異常はない。出血の改善に有効な腟錠の成分はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
閉経後はエストロゲン低下で腟粘膜が菲薄・脆弱になります。ペッサリーの機械的刺激による浅いびらんには、局所エストロゲンで粘膜を改善します。
解説
検査で子宮・付属器、子宮頸部の悪性所見が否定的で、出血部位はペッサリー接触部の腟壁です。閉経後の萎縮性腟粘膜は乾燥し、摩擦で傷つきやすいため、ペッサリーを一時的に外す・適合を再評価することに加え、エストリオール腟錠で上皮の成熟と血流を促し、びらんの治癒を助けます。感染徴候がなければ抗真菌薬や抗菌薬を原因治療として使いません。プロゲステロンには同じ局所粘膜改善作用を期待しません。
選択肢の確認
1.イソコナゾール硝酸塩:腟カンジダ症に用いる抗真菌薬で、萎縮と機械刺激によるびらんの治療薬ではありません。
2.クロラムフェニコール:抗菌薬であり、感染所見のない閉経後腟粘膜の菲薄化を改善しません。
3.エストリオール:局所エストロゲン作用で萎縮した腟上皮を改善し、びらん・出血の改善に有効です。
4.プロゲステロン:黄体ホルモンで、萎縮性腟炎に対する局所上皮改善の第一選択成分ではありません。
覚えるポイント
閉経後の腟粘膜脆弱性には局所エストロゲンを考えます。出血では悪性疾患を除外し、ペッサリーのサイズ・管理も見直します。