107AM015|第107回 助産師国家試験 過去問
Aさん(38歳、初産婦)は40週0日、3,000 gの児を正常分娩で出産した。母乳育児を希望しており、母乳栄養のみで退院した。産褥14日、母乳外来を訪れ「おっぱいが足りていない気がして、ミルクを足した方がいいのか迷っています」と心配そうに話す。本日の児の体重は3,100 g、直近24時間の授乳回数は10回で、排便は6、7回ある。助産師の対応で適切なのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
児は日齢14で出生体重を100 g上回り、授乳10回、排便6〜7回と摂取の目安は良好です。補足を決める前に、母親が不足と感じる具体的な理由を聴きます。
解説
新生児は生理的体重減少後、通常生後10〜14日頃までに出生体重へ戻ります。本児は3,100 gで出生時3,000 gを超え、頻回授乳と排便もみられるため、記載から直ちに母乳不足とはいえません。助産師は不安を受け止め、「泣く」「乳房が張らない」「授乳が長い」など何を根拠に不足と思ったかを確認します。その上で授乳姿勢、吸着、嚥下、尿回数、体重推移を評価し、母乳育児への自信を支えます。医学的根拠なくミルクを追加したり毎回測定を課したりしません。
選択肢の確認
1.「ミルクを足しましょう」:体重と排泄は良好で、母乳摂取を評価せず直ちに補足する根拠がありません。
2.「小児科を受診しましょう」:異常徴候の記載はなく、まず助産師が授乳状況と不安の内容を評価します。
3.「どうして母乳が足りていないと感じるか教えてください」:母親の認識と心配の根拠を理解し、個別支援につなげる適切な質問です。
4.「毎回授乳の前後に赤ちゃんの体重を測って母乳量を計算しましょう」:毎回の測定は負担と不安を増やし、1回量だけで母乳育児全体を判断できません。
覚えるポイント
母乳充足は体重推移、尿・便、授乳・嚥下、児の状態を総合します。母親の「足りない気がする」の背景を先に聴きます。