107AM024第107回 助産師国家試験 過去問

胎児型ヘモグロビン〈HbF〉の特徴で正しいのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

胎児型ヘモグロビン〈HbF〉は成人型〈HbA〉より酸素親和性が高く、胎盤で母体血から胎児血へ酸素を取り込むのに適しています。

解説

HbFはα2γ2のサブユニットからなり、2,3-BPGとの結合がHbAより弱いため酸素解離曲線が左方へ位置します。この高い酸素親和性により、胎盤という比較的低い酸素分圧の場でも酸素を受け取りやすくなります。その反面、末梢組織では酸素を放しにくいため、出生後はHbAへの切替えが進みます。低体温も酸素解離曲線を左方移動させるので、酸素との結合能力が低くなるとはいえません。早産児ではHbF比率は高く、約30%という値は低すぎます。

選択肢の確認

1.出生後に組織への酸素供給量が増加する。:HbF自体は酸素を放しにくく、出生後の組織供給増加をHbFの特徴とはしません。
2.低体温では酸素との結合能力が低くなる。:低温では酸素親和性は高まる方向であり、記述は逆です。
3.早産児の臍帯血中ヘモグロビンの約30%を占める。:早産児のHbF割合は一般に非常に高く、30%程度ではありません。
4.成人型ヘモグロビン〈HbA〉より酸素との結合能力が高い。:HbFの本質的特徴であり正しいです。
5.胎児型ヘモグロビン〈HbF〉を有する赤血球の寿命は約60日である。:HbFの特徴を一律の約60日という赤血球寿命で規定するのは不適切です。

覚えるポイント

HbFは酸素解離曲線が左方、酸素親和性が高い。胎盤で取り込みやすい一方、組織へは放しにくいと理解します。

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