107AM033|第107回 助産師国家試験 過去問
妊娠による母体の生理的変化で正しいのはどれか。2つ選べ。
2つ選択
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正解: 3・5
正答
3、5
この問題のポイント
妊娠中は循環血液量と心拍出量が増え、妊娠後半のインスリン抵抗性に対応して膵β細胞からのインスリン分泌も増えます。
解説
妊娠では胎盤・子宮への血流を確保するため血漿量、心拍数、一回拍出量が増え、心拍出量は非妊娠時より増加します。腎血流量と糸球体濾過量も増えるため、血清クレアチニンは低めになります。増大した子宮で横隔膜が挙上するため呼吸は腹式より胸式傾向です。プロゲステロンなどの影響で消化管平滑筋の運動は低下し、便秘や逆流が起こりやすくなります。胎盤ホルモンによりインスリン抵抗性が高まる一方、正常妊娠では代償的にインスリン分泌が亢進します。
選択肢の確認
1.腹式呼吸になる。:横隔膜挙上により胸式呼吸の傾向となるため逆です。
2.腎血流量が減少する。:妊娠初期から腎血漿流量・糸球体濾過量は増加します。
3.心拍出量が増加する。:心拍数と一回拍出量の増加により心拍出量が増えるため正しいです。
4.消化管運動が亢進する。:消化管運動は低下し、便秘や胃食道逆流を起こしやすくなります。
5.インスリン分泌が亢進する。:インスリン抵抗性を代償するため分泌が増え、正しいです。
覚えるポイント
妊娠の生理変化は「心拍出量・腎血流・GFR・インスリン分泌は増加、消化管運動は低下、胸式呼吸」とまとめます。