107PM014第107回 助産師国家試験 過去問

乳癌の診断を受けた完全母乳栄養で育児中の母親に対する授乳指導で正しいのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

4

この問題のポイント

乳癌治療と授乳の可否は、全身投与薬の乳汁移行と局所治療を分けて考える。患側への放射線治療後でも、健側乳房からの授乳は可能である。

解説

内分泌療法、化学療法、一部の分子標的薬などは乳汁へ移行し、乳児への有害作用が否定できないため、治療中の授乳は行わない。一方、放射線は照射した乳房の乳腺組織と乳汁分泌に影響するが、反対側の健常乳房から授乳することは可能である。授乳中断の理由は単なる体力温存ではなく、治療薬や照射部位による乳児の安全性で判断する。

選択肢の確認

1.内分泌療法中でも授乳が可能である。:タモキシフェン等の治療中は乳児への影響が懸念され、授乳しない。
2.授乳を継続することで乳癌の進展が抑えられる。:診断後の授乳継続を乳癌治療の代替とする根拠はない。
3.治療中は授乳を中止すれば体力の消耗が抑えられる。:中止の主な根拠は薬剤の乳汁移行等による乳児安全で、体力消耗だけで決めない。
4.放射線照射後でも健側の乳房からは授乳が可能である。:局所照射の影響は主に患側で、健側授乳は可能である。

覚えるポイント

乳癌治療は「全身薬は乳汁移行を確認」「放射線は患側と健側を分ける」。治療チームと授乳支援を調整する。

関連問題

107PM013107PM015
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)