108AM023|第108回 助産師国家試験 過去問
Aさん(32歳、初産婦)は、女児を正常分娩で出産した。母子ともに経過は順調で、混合栄養である。退院前日に大規模災害が発生した。Aさんの退院先は断水しているが、建物の崩壊はない。Aさんは退院を希望している。退院時に説明する内容で適切なのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
断水時の乳児栄養では母乳を継続し、哺乳瓶を安全に洗浄できない場合は使い捨て紙コップで授乳できる。
解説
災害時も母乳は衛生的で温度調整や調乳が不要なため、分泌量にかかわらず中止するのではなく、母子を一緒にして授乳を支える。人工乳が必要な場合、哺乳瓶の洗浄・消毒が困難なら、清潔な使い捨て紙コップによるカップ授乳が可能である。粉ミルクの調乳には安全な水を沸騰させ、製品表示に従って70℃以上で溶かし、硬度の高い水は乳児の腎負担や成分変化の点から避ける。家屋が安全なら母子分離を一律に求めない。
選択肢の確認
1.「母乳分泌の量に関わらず母乳は中止しましょう」:災害時ほど調乳不要で衛生的な母乳を継続し、母乳分泌を支える。
2.「哺乳瓶の代わりに紙コップを使用することができます」:洗浄困難な哺乳瓶の代わりに清潔な使い捨て紙コップで少量ずつ与えられる。
3.「調乳には硬水のミネラルウォーターを使用してください」:調乳には硬水を指定せず、衛生的な軟水等を製品表示に沿って用いる。
4.「退院先の断水が復旧するまで赤ちゃんは病院で預かります」:退院先の建物が安全で母児が安定しており、断水だけで児を病院に分離する必要はない。
覚えるポイント
災害時は『母乳継続・母子同室・安全な水・哺乳瓶を洗えなければカップ授乳』。