108AM024|第108回 助産師国家試験 過去問
Aさん(40歳)は、不妊治療にて妊娠し、妊娠10週で流産した。不妊専門相談センターの電話相談で「初めての妊娠で、楽しみにしていたのに。どうしたらよいか分かりません」と話した。不妊専門相談センターの助産師がAさんに最初に話す内容で適切なのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
流産直後の相談では、解決策や原因検索を急がず、喪失による混乱と悲嘆を言葉にして受け止める。
解説
Aさんは初めての妊娠を失い、気持ちの整理がつかない状態である。助産師はまず『流産となり気持ちが混乱しているのですね』と感情を反映し、安全に語れる関係を作る。沈黙も受け止め、自責を強めないよう、多くの初期流産は本人の行動が原因ではないことを必要時に説明する。今後の検査や治療、里親制度、家族の反応を尋ねることは、本人が希望し落ち着いた後に行う。単回の初期流産で習慣流産治療を前提にしない。
選択肢の確認
1.「里親制度について説明しましょう」:将来の選択肢の一つでも、現在の妊娠喪失への悲嘆を受け止める前に提示する内容ではない。
2.「ご家族はどのように言っているのですか」:家族の反応の確認は後に有用だが、まずAさん本人の感情へ応答する。
3.「染色体検査を受けることをお勧めします」:単回の初期流産直後に染色体検査を一律に勧めず、適応と本人の希望を後で検討する。
4.「流産となり気持ちが混乱しているのですね」:喪失による混乱を言語化して共感し、悲嘆を表出できるようにする最初の対応である。
5.「習慣流産の治療で有名な病院を紹介しましょう」:習慣流産とはいえず、本人の気持ちと医学的適応を確認せず専門病院紹介を急がない。
覚えるポイント
周産期喪失支援は『感情を受け止める→必要な情報→本人のペースで次の選択』。