108PM014|第108回 助産師国家試験 過去問
母体の致死率が高く、妊娠を避けるべき循環器系の病態はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
重度の肺高血圧症では妊娠に伴う循環血液量と心拍出量の増加に右心が耐えられず、母体死亡リスクが高いため妊娠回避が推奨されます。
解説
肺高血圧症では肺血管抵抗が高く、妊娠による血液量増加、分娩時の血行動態変化、産後の静脈還流増加で右心不全を起こしやすくなります。重度例は修正WHO妊娠リスク分類で最高リスク群に属し、原則として妊娠を避ける説明が必要です。肺血栓塞栓症の既往は再発リスク評価と抗凝固管理が必要ですが、既往だけで一律に妊娠禁忌とはなりません。修復後心室中隔欠損やNYHA I度は心機能と残存病変を個別評価します。
選択肢の確認
1.肺高血圧症:肺高血圧症は妊娠の循環負荷で右心不全に至りやすく母体致死率が高いため、妊娠回避を強く考慮する病態です。
2.肺血栓塞栓症の既往:肺血栓塞栓症の既往では原因と再発リスクを評価し抗凝固予防を行いますが、すべてが妊娠禁忌とは限りません。
3.心室中隔欠損症の修復後:心室中隔欠損が適切に修復され、肺高血圧や心機能障害が残っていなければ、直ちに妊娠回避とはなりません。
4.NYHA心機能分類Ⅰ度の心不全:NYHA I度は日常労作で症状を生じない機能水準で、基礎疾患の種類も含めて評価すべきであり、本問の最高リスク病態ではありません。
覚えるポイント
循環器疾患の妊娠リスクでは、特に重度肺高血圧症を「妊娠回避」に結びつけます。