108PM021第108回 助産師国家試験 過去問

RhD式血液型不適合妊娠で胎児水腫が認められた。このとき、胎児水腫を引き起こした免疫グロブリンはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

RhD不適合妊娠では、母体の抗D IgG抗体が胎盤を通過し、胎児赤血球を溶血させて貧血と胎児水腫を起こします。

解説

RhD陰性の母体がRhD陽性赤血球に感作すると、初期のIgMからクラススイッチした抗D IgGを産生します。IgGはFc受容体を介して胎盤を能動的に通過し、胎児赤血球に結合して胎児・新生児溶血性疾患を起こします。重度貧血では高心拍出性心不全、低蛋白血症、全身浮腫へ進みます。IgMは分子が大きく通常胎盤を通過せず、IgA、IgD、IgEもRhD溶血の主体ではありません。

選択肢の確認

1.IgA:IgAは主に粘膜防御や乳汁中の分泌型免疫で働き、RhD抗体として胎盤を通過し溶血を起こす主体ではありません。
2.IgD:IgDは主にB細胞表面の受容体として存在し、RhD不適合で胎児赤血球を破壊する胎盤通過性抗体ではありません。
3.IgE:IgEはアレルギー反応や寄生虫防御に関与し、RhD感作による胎児溶血性貧血の原因抗体ではありません。
4.IgG:IgGは胎盤を通過でき、抗D IgGが胎児赤血球に結合して溶血、重度貧血から胎児水腫を引き起こします。
5.IgM:IgMは感作初期に産生されますが、五量体で分子が大きく通常胎盤を通過できないため、胎児水腫の直接原因にはなりません。

覚えるポイント

胎盤を通過する免疫グロブリンはIgG。RhD不適合は「抗D IgG→溶血→貧血→水腫」です。

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