108PM025第108回 助産師国家試験 過去問

重篤な新生児黄疸による急性ビリルビン脳症の第1期に認められる臨床症状はどれか。

解答・解説を見る

正解: 5

正答

5

この問題のポイント

急性ビリルビン脳症の第1期は、傾眠、筋緊張低下、哺乳不良に加え、Moro反射の減弱などが現れる初期段階です。

解説

非抱合ビリルビンが血液脳関門を通過して基底核等へ沈着すると、急性ビリルビン脳症を生じます。第1期は傾眠、筋緊張低下、吸啜力低下、弱い泣き声、Moro反射減弱が中心です。進行すると第2期に筋緊張亢進、後弓反張、後頸部後屈、発熱などが現れ、さらに重症化すると眼球運動障害やけいれんを含む不可逆的障害に至ります。胆汁性嘔吐は腸閉塞等を示唆する所見で、ビリルビン脳症の病期所見ではありません。

選択肢の確認

1.眼振:眼振は核黄疸後の神経学的後遺症などでみられ得ますが、急性期第1期の代表的な初発所見ではありません。
2.眼瞼下垂:眼瞼下垂は急性ビリルビン脳症第1期の典型症状ではなく、他の神経筋疾患等を含めて評価する所見です。
3.後弓反張:後弓反張は筋緊張が亢進する急性脳症第2期に出現する所見で、低筋緊張が主の第1期ではありません。
4.胆汁性嘔吐:胆汁性嘔吐は十二指腸より遠位の消化管閉塞などを疑う所見で、急性ビリルビン脳症の神経症状ではありません。
5.Moro〈モロー〉反射の減弱:Moro反射の減弱は、傾眠、筋緊張低下、吸啜不良とともに急性ビリルビン脳症第1期で認められます。

覚えるポイント

急性期は「第1期=低筋緊張・吸啜/Moro低下」「第2期=高筋緊張・後弓反張」と覚えます。

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