108PM054第108回 助産師国家試験 過去問

次の文を読み54の問いに答えよ。Aさん(38歳、女性、会社員、経産婦)は身長162 cm、体重82 kg、BMI 31.2、血圧165/95 mmHg、毎日たばこを10本吸っている。1年前から月経痛が強くなってきたため婦人科を受診した。「仕事が忙しいので毎日薬を飲むのは困る」と話す。内診で骨盤内感染症が疑われた。Aさんは月経痛に対して、レボノルゲストレル放出子宮内システム〈LNG-IUS〉を希望したが、挿入されなかった。Aさんにレボノルゲストレル放出子宮内システム〈LNG-IUS〉を挿入できない理由はどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

活動性の骨盤内感染症が疑われる状態で子宮内システムを挿入すると上行性感染を悪化させるおそれがあるため、LNG-IUSは挿入しません。

解説

LNG-IUSは子宮内でレボノルゲストレルを放出し、子宮内膜を薄くして過多月経・月経困難症の改善と避妊に用います。しかし、急性骨盤内感染症、化膿性子宮頸管炎、未治療のクラミジア・淋菌感染が疑われるときは、子宮内操作によって感染を上行させる危険があるため挿入を延期し、まず検査と治療を行います。肥満、高血圧、喫煙は心血管リスク因子で、エストロゲンを含む低用量経口避妊薬では特に重要ですが、局所プロゲスチン型のLNG-IUSに対する本問の挿入不可理由ではありません。血圧165/95 mmHgはそれ自体を至急評価・治療すべきです。

選択肢の確認

1.肥満:肥満は静脈血栓塞栓症や代謝リスクの評価が必要ですが、BMI 31.2であることだけはLNG-IUSを子宮内に挿入できない直接理由ではありません。
2.高血圧:高血圧は必ず評価・治療すべきで、エストロゲン含有避妊薬の選択に強く影響しますが、高血圧だけでLNG-IUS挿入が禁じられるのではありません。
3.喫煙習慣:喫煙は動脈硬化と血栓リスクを高め、エストロゲン含有避妊薬の適否判断に重要ですが、LNG-IUS挿入の絶対的な禁忌理由ではありません。
4.骨盤内感染症の疑い:骨盤内感染症が疑われるときに子宮内操作を行うと上行感染と膿瘍を悪化させるおそれがあるため、検査・治療が完了するまで挿入しません。

覚えるポイント

LNG-IUSでは「活動性骨盤内感染症は挿入禁忌」。肥満・高血圧・喫煙はエストロゲン含有法との違いを考えます。

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