109AM010第109回 助産師国家試験 過去問

Aさん(30歳、初産婦)は妊娠40週3日に、帝王切開で体重2,520 gの女児を出産した。児は口唇口蓋裂があり、新生児科医がAさん夫婦に病状の説明を行った。Aさんは「私が妊娠に気付かず飲酒したことが原因でしょうか。子どもの顔を見るのがつらい」と流涙し、授乳や児の面会に行くことを拒否している。夫は毎日仕事帰りに母児の面会に来ているが、疲労している様子である。Aさん夫婦への助産師の対応として適切なのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正答

1

この問題のポイント

予期しない児の外表異常に直面した親には、接触や情報収集を急がず、衝撃・悲嘆・自責を言葉にできる関係を先に作る。

解説

Aさんは自分の飲酒が原因ではないかと自責し、児を見ることに強い苦痛を示している。助産師は否定や説得を急がず、そのつらさと罪悪感を受け止め、準備が整う速度に合わせて医師の説明を確認し、児との接触や授乳の方法を一緒に考える。児を一方的に連れて行くことは自己決定を損なう。夫も疲労しているため、支える役割をさらに求めるのでなく夫自身の休息と感情にも配慮し、夫婦を多職種で支える。

選択肢の確認

1.Aさんの自責の念を受け止める。:まず罪悪感と悲嘆を否定せず聴き、安心して思いを表現できるよう支える対応である。
2.Aさんのもとに児を連れて行く。:本人が面会を拒否している段階で接触を強いると、さらに心理的負担を高めるおそれがある。
3.夫にもっとAさんの支えになってほしいと伝える。:夫も疲労しており、役割を上乗せせず夫婦双方への支援が必要である。
4.Aさんの妊娠期の生活について細かく情報収集する。:原因追及と受け取られ自責を強め得るため、心理的安全を確保した後に必要範囲で行う。

覚えるポイント

出生直後の衝撃には「感情を受け止める・接触を強制しない・夫婦双方を支える」。

関連問題

109AM009109AM011
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)