109PM013|第109回 助産師国家試験 過去問
Aさん(28歳、初妊婦、事務職員)はパートナーと同居しているが、入籍の予定はない。妊娠20週で2か月ぶりに産科外来を受診した。妊娠経過は順調であった。Aさんは、妊娠を予定していなかったこと、妊娠している実感がないこと、腹部が気になっているので食事量を減らしていることを助産師に話した。このときのAさんへの関わりで最も適切なのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
妊娠の実感が乏しく食事制限をしているAさんには、胎児画像を一緒に見て存在と発育を具体的に感じられるよう支えます。
解説
Aさんは予定外妊娠で、受診間隔が空き、腹部の変化を気にして食事量を減らしています。まず否定や説得をせず妊娠への気持ち、パートナーとの関係、食事、生活、支援状況を聞きます。そのうえで超音波画像から胎児の動きや発育を共有すると、抽象的だった妊娠を具体的に捉えるきっかけになります。胎児だけを優先するよう求めると本人の葛藤や健康を軽視し、教室受講を先に指示しても現在の心理状態に合いません。
選択肢の確認
1.腹帯の着用を勧める。:腹帯は身体的な快適さに使うことがありますが、妊娠の実感と食事制限への最初の支援にはなりません。
2.出産準備教室を受講するように勧める。:出産準備教室は後の選択肢ですが、まずAさんが胎児と妊娠を具体的に認識できる支援を行います。
3.超音波診断装置で胎児の画像を見せる。:超音波で胎児の姿や動きを一緒に確認すると、妊娠の実感と胎児への関心を育てる助けになります。
4.胎児のことを第一に考えて生活するように説明する。:胎児第一と一方的に求めると罪悪感を強めるため、Aさん自身の気持ちと健康を尊重して支えます。
覚えるポイント
予定外妊娠では、価値判断を避けて本人の思いを聞き、胎児の具体的な情報で関係形成を支えます。