45AM059|第45回 視能訓練士国家試験 過去問
眼球牽引試験を共同性斜視の手術前に行う目的はどれか。2 つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: 1・2
正答
1、2
この問題のポイント
共同性斜視の術前に、覚醒下で眼球を他動的に動かす牽引試験から何が分かるかを問う問題です。
解説
共同性斜視では制限因子がないことが前提なので、術前の牽引試験の狙いは機械的制限の検出ではありません。覚醒下で眼球を鉗子や綿棒で正位に近い位置まで他動的に動かし、そのときに患者が何をどう見るかを尋ねます。
このとき複視を自覚するかどうかを確かめれば、眼位を整えた後に複視が出る危険(術後複視)を予測できます。また、正位に近づけたときに単一視できるか、あるいは背理性複視となるかから網膜対応の状態も推定できます。外眼筋炎、外眼筋拘縮、異常神経支配は、いずれも画像検査や眼球運動の観察で評価する項目です。
選択肢の確認
1.網膜対応の確認
正しい。眼球を正位付近に動かしたときの見え方から網膜対応の状態を推定できる。
2.術後複視の発現の確認
正しい。正位に近づけたときの複視の自覚から、術後複視の発現を予測できる。
3.外眼筋炎の有無の確認
誤り。外眼筋炎の有無は画像検査と炎症所見で判断する。
4.外眼筋拘縮の有無の確認
誤り。外眼筋拘縮の検出は制限性斜視で問題となるもので、共同性斜視の術前目的ではない。
5.異常神経支配の有無の確認
誤り。異常神経支配は眼球運動の観察(内転時の眼球後退など)で判断する。
覚えるポイント
- 共同性斜視の術前牽引試験は、正位付近での見え方を確かめるのが目的。
- 術後複視のリスク評価にはプリズム順応試験も併用する。
- 制限性斜視の検出目的で行う牽引試験(forced duction test)とは狙いが異なる。