54AM064|第54回 視能訓練士国家試験 過去問
牽引試験で抵抗がみられないのはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
牽引試験で抵抗がみられない病態を問う問題です。
解説
double elevator palsy(単眼性上転障害)は、核上性または上直筋・下斜筋の麻痺による麻痺性の上転障害です。したがって牽引試験では抵抗がありません(ただし長期化して下直筋が拘縮すると陽性になることがあります)。
甲状腺眼症(外眼筋の線維化)、Duane症候群(外直筋の異常収縮)、Brown症候群(上斜筋腱鞘の異常)、眼窩吹き抜け骨折(筋の絞扼)は、いずれも制限性で牽引試験が陽性です。
選択肢の確認
1.甲状腺眼症
誤り。甲状腺眼症では外眼筋の線維化により抵抗がある。
2.Duane 症候群
誤り。Duane症候群では外直筋の異常収縮により抵抗がある。
3.Brown 症候群
誤り。Brown症候群では上斜筋腱鞘の異常により抵抗がある。
4.眼窩吹き抜け骨折
誤り。眼窩吹き抜け骨折では筋の絞扼により抵抗がある。
5.double elevator palsy
正しい。double elevator palsyは麻痺性であり牽引試験で抵抗はみられない。
覚えるポイント
- 牽引試験=制限性(抵抗あり)と麻痺性(抵抗なし)の鑑別。
- double elevator palsy=単眼性の全方向の上転障害。Knapp法が適応。
- 下直筋の拘縮を伴うと制限性の要素が加わり牽引試験が陽性となる。