45AM066|第45回 視能訓練士国家試験 過去問
27 歳の女性。羞明を訴えて来院した。低濃度コリン薬点眼前の瞳孔の写真(別冊 No. 5A)と点眼後の瞳孔の写真(別冊No. 5B)を別に示す。この疾患について誤っているのはどれか。

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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
低濃度コリン作動薬に過敏に反応する瞳孔異常の診断と特徴を問う問題です。
解説
写真はAdie緊張性瞳孔で、低濃度ピロカルピン(0.125%程度)の点眼で健眼は反応せず患眼だけが著明に縮瞳する除神経過敏が診断の決め手です。毛様体神経節の障害により、瞳孔括約筋の一部だけが動く分節状麻痺、**対光反応の減弱と近見反応の緩徐な保持(対光近見反応解離)**を示します。
通常は片眼性で、明所で患眼の散瞳が目立ち瞳孔不同が明らかになります。除神経過敏は障害後しばらくしてから成立するため、発症直後には点眼試験が陰性となることがあります。
選択肢の確認
1.両眼性である。
正しい。Adie緊張性瞳孔は通常片眼性であり、両眼性という記述は誤りである。
2.瞳孔は分節状麻痺を呈する。
誤り。瞳孔括約筋の分節状麻痺は本症の特徴である。
3.明所で瞳孔不同が明らかとなる。
誤り。明所で患眼の散瞳が目立ち、瞳孔不同が明らかになる。
4.瞳孔の対光・近見反応解離を呈する。
誤り。対光・近見反応解離は本症の特徴である。
5.点眼試験は脱神経過敏性の獲得後に有効となる。
誤り。除神経過敏の成立後に点眼試験が陽性となるという記述は正しい。
覚えるポイント
- Adie瞳孔=片眼性・散瞳・対光反応減弱・緊張性近見反応・分節状麻痺。
- 低濃度ピロカルピンで患眼のみ縮瞳(除神経過敏)。
- 深部腱反射消失を伴うとHolmes-Adie症候群。