48PM015|第48回 視能訓練士国家試験 過去問
散瞳薬点眼後に遠方、近方ともに見えにくさを訴えた。この訴えに関係しているのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
散瞳後に遠方も近方も見えにくくなる理由を問う問題です。
解説
散瞳薬(トロピカミドなど)は抗コリン作用で散瞳と調節麻痺の両方を起こします。近方が見えにくいのは調節麻痺のためですが、遠方まで見えにくくなるのは、瞳孔が大きくなって周辺光線が増え、球面収差が顕在化して像質が落ちるためです。
回折は縮瞳時に問題となる現象、色収差は瞳孔径と無関係、網膜照度はむしろ上がり、Purkinje移動は暗所視への移行に関する現象です。
選択肢の確認
1.回折の増加
誤り。回折は縮瞳時に問題となる。
2.色収差の増加
誤り。色収差は瞳孔径とは無関係である。
3.球面収差の増加
正しい。散瞳により周辺光線が増え球面収差が顕在化する。
4.網膜照度の低下
誤り。散瞳により網膜照度はむしろ上がる。
5.Purkinje 移動
誤り。Purkinje移動は暗所視への移行に関する現象である。
覚えるポイント
- 散瞳=周辺光線が増える=球面収差・コマ収差が増える。
- 縮瞳=回折が増えるが焦点深度は深くなる。
- 散瞳薬は調節麻痺も伴うため近方も見えにくくなる。