45PM066|第45回 視能訓練士国家試験 過去問
67 歳の女性。夕方に目蓋の重みと複視が増悪するとの訴えで来院した。アイスパック装着前後の正面写真(別冊No. 3A、B)を別に示す。この疾患について誤っているのはどれか。

解答・解説を見る
正解: 5
正答
5
この問題のポイント
アイスパック試験で眼瞼下垂が改善する疾患の特徴を問う問題です。
解説
アイスパック装着後に眼瞼下垂が改善する所見は、重症筋無力症に特徴的です。冷却により神経筋接合部のアセチルコリンエステラーゼ活性が下がり、伝達が一時的に改善するためです。
本症はアセチルコリン受容体に対する自己免疫疾患で、エドロホニウム塩化物(テンシロン)静注試験、反復刺激筋電図での漸減現象(waning)、易疲労性と日内変動が診断の柱です。小児にも発症し、我が国では眼筋型の小児例が比較的多いことが知られています。
選択肢の確認
1.アセチルコリン受容体に対する自己免疫疾患である。
誤り。アセチルコリン受容体に対する自己免疫疾患であるという記述は正しい。
2.エドロホニウム塩化物の静注が診断に有効である。
誤り。エドロホニウム塩化物の静注が診断に有効であるという記述は正しい。
3.筋電図検査にて漸減現象を認める。
誤り。反復刺激筋電図で漸減現象を認めるという記述は正しい。
4.易疲労性が特徴である。
誤り。易疲労性が特徴であるという記述は正しい。
5.小児には発症しない。
正しい。小児にも発症し、我が国では小児眼筋型が比較的多い。
覚えるポイント
- アイスパック試験=2分間の冷却で眼瞼下垂が改善すれば陽性。
- 診断=抗AChR抗体、テンシロン試験、反復刺激筋電図の漸減現象。
- 小児例(眼筋型)も多い。胸腺腫の合併を確認する。