52AM066|第52回 視能訓練士国家試験 過去問
28 歳の男性。1か月以上持続する難治性の充血を主訴に来院。搔痒感と眼脂はなく右方視時に複視を訴える。視力は両眼とも1.2(矯正不能)。瞳孔径は半暗室において正円左右同大で4mm。眼圧は右眼28 mmHg、左眼14 mmHg。正面写真(別冊No. 7)を別に示す。この患者にみられるのはどれか。

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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
難治性充血と眼圧上昇・複視から病態を判断する図問題です。
解説
1か月以上続く難治性の充血、右方視での複視(外転神経麻痺)、片眼の**眼圧上昇(28 mmHg)**という組合せは、内頸動脈海綿静脈洞瘻を強く示唆します。動脈血が海綿静脈洞へ逆流し、眼窩の静脈圧が上昇するためです。
所見としては拍動性眼球突出、結膜血管のらせん状怒張、血管雑音がみられます。上強膜静脈圧の上昇が眼圧を押し上げます。
選択肢の確認
1.前房蓄膿
誤り。前房蓄膿はぶどう膜炎の所見である。
2.硝子体出血
誤り。硝子体出血はこの病態の主要な所見ではない。
3.隅角血管新生
誤り。隅角血管新生は網膜虚血による血管新生緑内障の所見である。
4.視神経乳頭陥凹
誤り。視神経乳頭陥凹は緑内障の所見である。
5.拍動性眼球突出
正しい。内頸動脈海綿静脈洞瘻では拍動性眼球突出がみられる。
覚えるポイント
- 内頸動脈海綿静脈洞瘻=拍動性眼球突出・血管雑音・らせん状の結膜血管怒張・眼圧上昇。
- 海綿静脈洞内を走る外転神経が障害されやすい。
- 診断=MRA・脳血管撮影。治療=血管内治療。