52AM067第52回 視能訓練士国家試験 過去問

43 歳の男性。累進屈折力眼鏡を処方されたが、自動車カーナビゲーションディスプレイの文字が横にぶれて見えることを主訴に来院した。片眼でも同様の症状が起こるという。この患者にみられるのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

累進屈折力眼鏡の側方部で生じる収差を問う問題です。

解説

累進屈折力レンズでは、累進帯の両側方部に非点収差が生じます。この領域では焦線が2つに分かれるため、線が横にぶれて(にじんで)見える、ゆれる・ゆがむという訴えになります。片眼でも同じ症状が出ることが、プリズム効果(両眼性の複視を起こす)ではないことの手がかりです。

色収差は波長による、ハローは光の周囲のにじみ、球面収差は瞳孔周辺部の光線によるもので、この症状の説明にはなりません。

選択肢の確認

1.色収差
誤り。色収差は波長により生じ、この症状の説明にはならない。

2.ハロー
誤り。ハローは光源の周囲がにじんで見える現象である。

3.球面収差
誤り。球面収差は瞳孔周辺部の光線によるもので、側方部特有ではない。

4.非点収差
正しい。累進帯の両側方部に生じる非点収差が原因である。

5.プリズム効果
誤り。プリズム効果は両眼性の複視をきたし、片眼では説明できない。

覚えるポイント

  • 累進屈折力レンズ=累進帯の両側方部に非点収差(ゆれ・ゆがみ)が生じる。
  • 累進帯が長いほど側方の収差は少ないが、加入まで距離が要る。
  • 片眼で症状が出れば収差、両眼のみなら不等像視やプリズム効果を疑う。

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