46PM066|第46回 視能訓練士国家試験 過去問
34 歳の女性。起床時に突然の複視を自覚し来院した。5方向眼位と輻湊時の写真(別冊No. 2A)とHess 赤緑試験結果(別冊No. 2B)とを別に示す。この疾患の特徴で正しいのはどれか。

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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
5方向眼位とHess赤緑試験から核間性眼筋麻痺を診断する問題です。
解説
片眼の内転障害があるのに輻湊は可能で、外転する側の眼に単眼性眼振が出る所見は、内側縦束の障害による**核間性眼筋麻痺(MLF症候群)**の典型です。
動眼神経麻痺なら輻湊も障害され眼瞼下垂・散瞳を伴います。MLF症候群は多発性硬化症や脳幹梗塞が原因で、治療は原疾患に対して行い、手術は行いません。対光近見反応解離はParinaud症候群の所見です。
選択肢の確認
1.輻湊不全を認める。
誤り。輻湊は保たれるのがMLF症候群の特徴である。
2.健側眼に眼振を生じる。
正しい。外転する健側眼に単眼性の眼振(解離性眼振)が生じる。
3.診断は動眼神経麻痺である。
誤り。輻湊が保たれることから動眼神経麻痺ではない。
4.診断がつき次第手術を行う。
誤り。原疾患の治療が優先であり、ただちに手術は行わない。
5.瞳孔の対光・近見反応解離を認める。
誤り。対光近見反応解離はParinaud症候群の所見である。
覚えるポイント
- MLF症候群=内転障害+外転眼の単眼性眼振+輻湊は保たれる。
- 若年両側性なら多発性硬化症、高齢片側性なら脳幹梗塞を疑う。
- 動眼神経麻痺との鑑別は輻湊の可否と瞳孔・眼瞼所見。