47AM075第47回 視能訓練士国家試験 過去問

48 歳の女性。2週間前からの遠見複視を主訴に来院した。視力は右1.0(1.2× +0.50 D)、左0.9(矯正不能)。赤フィルタ法で、左方視で増大する交差性複視を自覚する。左方視で左眼に左向きの眼振を認める。原因病巣はどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

左方視で増大する交差性複視と単眼性眼振から病変部位を推定する問題です。

解説

左方視で複視が増大し、外転する側の眼(左眼)に眼振が出る所見は、**核間性眼筋麻痺(MLF症候群)**の典型です。左方視では右眼が内転しますが、その内転が障害されているために交差性複視が生じます。

右眼の内転を指令する信号は、左の外転神経核から右の内側縦束(MLF)を通って右の動眼神経核に届きます。したがって病巣は右内側縦束です。

選択肢の確認

1.左下斜筋
誤り。左下斜筋の障害では上下の複視となる。

2.右外直筋
誤り。右外直筋の障害では右方視で複視が生じる。

3.左動眼神経
誤り。左動眼神経麻痺では左眼の内転障害となり、方向が合わない。

4.右内側縦束
正しい。右内側縦束の障害により右眼の内転が障害され、左眼に単眼性眼振が出る。

5.左外転神経
誤り。左外転神経麻痺では左方視で同側性複視となる。

覚えるポイント

  • MLF症候群=内転障害+外転眼の単眼性眼振+輻湊は保たれる。
  • 障害側は内転できない側(=MLFのある側)。
  • 若年両側性=多発性硬化症、高齢片側性=脳幹梗塞。

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