49AM028|第49回 視能訓練士国家試験 過去問
眼球運動検査で左方視時に右眼の内転障害を示したが輻湊は可能であった。 考えられる疾患はどれか。
解答・解説を見る
正解: 5
正答
5
この問題のポイント
内転障害があるが輻湊は可能という所見から疾患を判断する問題です。
解説
内転障害があるのに輻湊は可能という所見は、**MLF症候群(核間性眼筋麻痺)**の決定的な特徴です。内側縦束が障害されると、外転神経核からの側方視の指令が対側の動眼神経核へ届かなくなりますが、輻湊は別の経路(中脳の輻湊中枢から直接)で制御されるため保たれます。
動眼神経麻痺なら輻湊も障害され、眼瞼下垂と散瞳を伴います。左方視で右眼の内転が障害されるので、病巣は右の内側縦束です。
選択肢の確認
1.開散麻痺
誤り。開散麻痺は遠見の内斜視をきたす病態である。
2.側方注視麻痺
誤り。側方注視麻痺では両眼とも同じ方向を向けなくなる。
3.動眼神経麻痺
誤り。動眼神経麻痺では輻湊も障害され眼瞼下垂・散瞳を伴う。
4.Fisher症候群
誤り。Fisher症候群では外眼筋麻痺・運動失調・腱反射消失を三徴とする。
5.MLF症候群
正しい。内転障害があるのに輻湊が保たれるのはMLF症候群の特徴である。
覚えるポイント
- MLF症候群=内転障害+外転眼の単眼性眼振+輻湊は保たれる。
- 障害側は内転できない側(=MLFのある側)。
- 若年両側性=多発性硬化症、高齢片側性=脳幹梗塞。