50PM066|第50回 視能訓練士国家試験 過去問
36 歳の男性。左眼の眼球運動異常を主訴に来院した。左眼の眼球運動異常は幼少時から自覚していたという。外転時、第1眼位および内転時における右眼と左眼の外直筋と内直筋の筋電図の模式図(別冊No. 4)を別に示す。この患者の診断はどれか。

解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
外眼筋筋電図の模式図から疾患を判断する問題です。
解説
内転時に外直筋にも放電が生じるという所見は、Duane症候群を示します。外転神経核の低形成により、動眼神経の枝が外直筋を異常に支配してしまうため、内転(内直筋の収縮)と同時に外直筋も収縮し、眼球が後方へ引き込まれて瞼裂が狭くなります。
幼少時からの経過も先天異常であることを支持します。外転神経麻痺では外直筋の放電が消失し、動眼神経麻痺では内直筋の放電が消失します。
選択肢の確認
1.Duane 症候群
正しい。内転時に外直筋にも放電が生じる異常同時神経支配はDuane症候群の特徴である。
2.Möbius 症候群
誤り。Möbius症候群では顔面神経麻痺と外転障害を伴う。
3.外転神経麻痺
誤り。外転神経麻痺では外転時の外直筋放電が消失する。
4.動眼神経異常再生
誤り。動眼神経異常再生では動眼神経支配筋どうしの異常連合が生じる。
5.動眼神経麻痺
誤り。動眼神経麻痺では内転時の内直筋放電が消失する。
覚えるポイント
- Duane症候群=外転神経核の低形成。動眼神経枝が外直筋を異常支配。
- 内転時の眼球後退と瞼裂狭小が診断の要点。
- Ⅰ型=外転制限、Ⅱ型=内転制限、Ⅲ型=両方の制限。