49AM070|第49回 視能訓練士国家試験 過去問
30歳の男性。眼の乾きと薄暮時の見えにくさを訴えて来院した。角膜屈折力が右36.50 D、左36.00 D。視力は右1.2(矯正不能)、左1.2(矯正不能)。眼圧は右7 mmHg、左6 mmHg。眼軸は右26.12 mm、左26.25 mm。 最も考えられるのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
角膜屈折力の低下と眼軸長延長の組合せから病態を推定する問題です。
解説
眼軸長が26 mm台と長い(近視眼)のに、角膜屈折力が36 D台と著しく低いため、視力が1.2(矯正不能)と正視の状態になっています。正常の角膜屈折力は約43 Dなので、角膜が人為的に平坦化されたと考えるのが自然です。
これはLASIK術後の状態です。術後にはドライアイ(角膜知覚低下による涙液分泌減少)と、瞳孔径が拡大する薄暮時のグレア・見えにくさが典型的な訴えになります。眼圧が低く測定されるのも角膜が薄くなったためです。
選択肢の確認
1.ヘルペス角膜炎
誤り。ヘルペス角膜炎では角膜屈折力の一様な低下は説明できない。
2.LASIK術後
正しい。角膜の平坦化と眼軸長延長の組合せはLASIK術後の状態である。
3.白内障術後
誤り。白内障術後では角膜屈折力は変わらない。
4.円錐角膜
誤り。円錐角膜では角膜屈折力はむしろ増大する。
5.翼状片
誤り。翼状片では角膜乱視が生じるが屈折力の一様な低下は説明できない。
覚えるポイント
- LASIK術後=角膜平坦化、角膜厚減少(眼圧が低く測定される)。
- 術後合併症=ドライアイ、薄暮時のグレア・ハロー、高次収差の増加。
- IOL度数計算には屈折矯正術後専用の式を用いる。