49PM071|第49回 視能訓練士国家試験 過去問
4歳の女児。健診で視力低下を指摘され来院した。視力は右1.0(1.2×+2.50 D◯cyl-1.25 D 5°)、左0.05(0.3+6.00 D◯cyl-1.50 D 5°)。外眼部写真(別冊No. 6A)及び固視検査の結果(別冊No. 6B)を別に示す。 正しいのはどれか。

解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
不同視と内斜視を伴う4歳児の治療方針を問う問題です。
解説
左眼は+6.00 Dの強い遠視で矯正視力0.3にとどまり、右眼との不同視があります。外眼部写真で内斜視があり、固視検査でも左眼の固視は中心を外れています。左眼の斜視弱視・不同視弱視の状態です。
治療はまず完全屈折矯正眼鏡を常用させ、そのうえで良い方の右眼を遮閉する遮閉訓練を行って左眼の視力を引き上げます。手術やプリズム処方は、視力を改善させてから検討します。
選択肢の確認
1.偽内斜視である。
誤り。実際に内斜視があり偽内斜視ではない。
2.中心固視である。
誤り。固視検査では中心固視が得られていない。
3.遮閉訓練をする。
正しい。完全屈折矯正のうえで右眼を遮閉する遮閉訓練を行う。
4.斜視手術をする。
誤り。まず弱視治療を優先し、手術は視力改善後に検討する。
5.プリズム眼鏡を処方する。
誤り。プリズム眼鏡はこの段階の治療ではない。
覚えるポイント
- 弱視治療の順序=完全屈折矯正→遮閉訓練→眼位の治療。
- 不同視弱視+斜視弱視の合併では治療への反応が乏しいことがある。
- 偏心固視があっても、まず完全遮閉で中心固視の獲得を目指す。