50AM070|第50回 視能訓練士国家試験 過去問
59 歳の女性。数年前から両眼複視を自覚し来院した。若いころから左への頭部傾斜を指摘されており、右へのBielschowsky 頭部傾斜試験が陽性であった。頭部打撲の既往はない。Hess 赤緑試験の結果(別冊No. 6)を別に示す。この患者について正しいのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 4・5
正答
4、5
この問題のポイント
Hess赤緑試験と頭部傾斜試験から上斜筋麻痺を評価する図問題です。
解説
若いころからの左への頭部傾斜と右へのBielschowsky頭部傾斜試験陽性から、**右上斜筋麻痺(先天性)**と診断されます。上下偏位はHess図から正面位で約5°と読み取れます。
Hess赤緑試験では赤フィルタを装用した眼が固視眼で、記録は右の図が左眼のチャートです。つまり右の図は左眼に赤フィルタを装用して測定した結果になります。
選択肢の確認
1.患眼は左である。
誤り。頭部傾斜試験が右で陽性なので患眼は右である。
2.A 型斜視を認める。
誤り。上斜筋麻痺ではV型斜視を呈しA型ではない。
3.右下方視で上下偏位が最大となる。
誤り。右上斜筋麻痺では左下方視で上下偏位が最大となる。
4.正面位での上下偏位は約5°である。
正しい。Hess図から正面位での上下偏位は約5°と読み取れる。
5.右の図は左眼に赤フィルタを装用して測定した結果である。
正しい。Hess図の右は左眼のチャートで、左眼に赤フィルタを装用して測定する。
覚えるポイント
- 上斜筋麻痺=患側への頭部傾斜で上下偏位が増強(Bielschowsky陽性)。
- 代償頭位は健側への頭部傾斜。先天性では長期の代償で顔面非対称を伴う。
- Hess図=左が右眼、右が左眼のチャート。赤フィルタ装用眼が固視眼。