50AM072|第50回 視能訓練士国家試験 過去問
54 歳の男性。5日前に左眼の飛蚊症を自覚し、次第に下方が見えづらくなり来院した。視力は、右0.3(1.2×-4.25 D◯cyl-0.50 D 70°)、左0.3(1.2×-4.50 D◯cyl-0.50 D 10°)であった。左眼の眼底写真(別冊No. 8)を別に示す。考えられるのはどれか。

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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
飛蚊症に続く下方視野の欠損から疾患を判断する図問題です。
解説
飛蚊症が先行し、その後下方の視野が欠けていくという経過は、裂孔原性網膜剥離の典型的な訴えです。網膜と視野は上下が逆転するので、下方の視野欠損は上方の網膜剥離に対応します。
眼底写真では剥離した網膜が灰白色に隆起し、波打って見えます。近視眼(−4 D台)は網膜剥離の危険因子です。急速に黄斑へ及ぶ危険があり緊急の手術が必要です。
選択肢の確認
1.網膜剝離
正しい。飛蚊症に続く進行性の視野欠損は網膜剥離の典型的な経過である。
2.脈絡膜腫瘍
誤り。脈絡膜腫瘍では隆起性病変がみられ経過も異なる。
3.加齢黄斑変性
誤り。加齢黄斑変性では中心暗点と変視症が主症状である。
4.網膜色素変性
誤り。網膜色素変性では夜盲と輪状暗点が緩徐に進行する。
5.網膜中心動脈分枝閉塞症
誤り。網膜動脈分枝閉塞症では突然の視野欠損で飛蚊症は先行しない。
覚えるポイント
- 網膜剥離=飛蚊症・光視症→視野欠損→視力低下(黄斑に及ぶ)。
- 網膜と視野は上下左右が逆転する。
- 危険因子=近視、後部硝子体剥離、外傷、白内障術後、家族歴。