51AM074|第51回 視能訓練士国家試験 過去問
4歳の女児。幼稚園の健診で視力不良を指摘され来院した。屈折性弱視と診断され両眼+8.00D の完全矯正眼鏡を処方し作製したが、頂点間距離が18.0 mm になり、右レンズの光学中心が上方に3mm ずれていた。光学的影響はどれか。2つ選べ。
2つ選択
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正解: 3・4
正答
3、4
この問題のポイント
眼鏡の頂点間距離と光学中心のずれによる影響を問う問題です。
解説
頂点間距離が18 mmと長いと、凸レンズでは眼に対する実効度数が増加するため、過矯正になります(+8.00 Dのような強い度数ほど影響が大きくなります)。
また凸レンズの光学中心が上方に3 mmずれると、視線は光学中心より下側を通ります。凸レンズの下半分は基底が上を向いたプリズムに相当するので、基底上方のプリズム効果が生じます。
選択肢の確認
1.網膜像が縮小する。
誤り。凸レンズでは網膜像が拡大する。
2.右眼の視線が下方に向く。
誤り。基底上方のプリズム効果により像は下方にずれ、視線は上方に向く。
3.矯正効果は過矯正となる。
正しい。頂点間距離が長くなるため凸レンズの実効度数が増し過矯正となる。
4.右レンズに基底上方のプリズム効果が生じる。
正しい。光学中心が上方にずれることで基底上方のプリズム効果が生じる。
5.右レンズに基底外方のプリズム効果が生じる。
誤り。上下方向のずれであり基底外方のプリズム効果は生じない。
覚えるポイント
- 凸レンズ=頂点間距離が長いほど実効度数が増す(過矯正)。凹レンズは逆。
- Prenticeの法則=Δ = D × ずれ[cm]。ここでは8.00×0.3=2.4Δ。
- 凸レンズは光学中心より下を通ると基底上方、凹レンズなら基底下方の効果。