52PM071|第52回 視能訓練士国家試験 過去問
31 歳の女性。3日前からの頭痛と両眼の視力低下を主訴に来院した。視力は右 0.3(0.5×+1.00D)、左0.1(0.4×+2.00D)。両眼の前房に細胞を認める。左眼の眼底写真およびOCT の結果(別冊No. 9)を別に示す。右眼も同様の所見である。この疾患でみられるのはどれか。

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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
両眼の漿液性網膜剥離と頭痛から疾患の随伴症状を問う図問題です。
解説
若年女性の頭痛に続く両眼性の視力低下、前房内細胞(ぶどう膜炎)、OCTで多発性の漿液性網膜剥離という組合せは、Vogt-小柳-原田病の典型です。全身のメラノサイトに対する自己免疫疾患です。
内耳のメラノサイトも標的となるため、難聴・耳鳴を伴います。ほかに髄膜刺激症状(頭痛・項部硬直)、回復期の白斑・白毛・夕焼け状眼底がみられます。
選択肢の確認
1.陰部潰瘍
誤り。陰部潰瘍はBehçet病の所見である。
2.前房蓄膿
誤り。前房蓄膿はBehçet病の所見である。
3.唾液分泌減少
誤り。唾液分泌減少はSjögren症候群の所見である。
4.難聴
正しい。内耳のメラノサイトが標的となり難聴・耳鳴を伴う。
5.両側肺門部リンパ節腫脹
誤り。両側肺門部リンパ節腫脹はサルコイドーシスの所見である。
覚えるポイント
- Vogt-小柳-原田病=両眼性汎ぶどう膜炎・多発性漿液性網膜剥離・髄膜刺激症状・難聴。
- 回復期=夕焼け状眼底、白斑・白毛・脱毛、Dalen-Fuchs結節。
- 治療=早期のステロイド大量療法(パルス)。