56PM067|第56回 視能訓練士国家試験 過去問
2 歳の女児。保育園で眼位異常を指摘され来院した。1 m の距離でのフォトスクリーナーの検査結果(別冊No. 8)を別に示す。裸眼の近見で内斜視を認めた。この患児に関連しているのはどれか。

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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
幼児の近見内斜視の機序を問う図問題です。
解説
フォトスクリーナーでは右+3.50 D◯cyl−1.25 D(等価球面+3.00 D)、左+4.25 D◯cyl−1.50 D(等価球面+3.50 D)と両眼に中等度の遠視があり、眼位は右−4°、左−3°の内斜偏位です。2歳児で裸眼の近見で内斜視がみられ、フォトスクリーナーで遠視が示されていれば、遠視を代償するための調節が過剰な調節性輻湊を引き起こしていると考えられます。すなわち調節性内斜視です。
近方視では調節量が増えるため、調節性輻湊も増えて内斜視が顕著になります。治療は調節麻痺薬下の屈折検査に基づく完全矯正眼鏡です。
選択肢の確認
1.開散過多
誤り。開散過多は遠見の外斜視に関連する。
2.緊張性輻湊
誤り。緊張性輻湊は安静位を決める基礎的な緊張である。
3.調節性輻湊
正しい。遠視の代償による調節に伴う調節性輻湊が関与している。
4.輻湊不全
誤り。輻湊不全は近見の外斜視に関連する。
5.融像性輻湊
誤り。融像性輻湊は融像を保つために働く成分である。
覚えるポイント
- 調節性内斜視=遠視の未矯正による過剰調節が原因。近見で顕著。
- 診断には調節麻痺薬下の屈折検査が必須(乳幼児は調節力が強い)。
- 治療=完全屈折矯正眼鏡の常用。高AC/A比なら二重焦点眼鏡。