56PM072|第56回 視能訓練士国家試験 過去問
56 歳の男性。40 歳ころから暗所での見えにくさを自覚していたが、最近階段でのつまずき、屋外でのまぶしさが気になり来院した。視力は右(1.0×-2.00 D)、左(1.0×-2.25 D)。眼位異常はみられない。視野検査の結果(別冊No. 12)を別に示す。この患者に必要なのはどれか。2 つ選べ。

2つ選択
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正解: 2・4
正答
2、4
この問題のポイント
夜盲と求心性視野狭窄の患者に必要な用具を問う図問題です。
解説
暗所での見えにくさ(夜盲)と求心性視野狭窄、羞明という組合せは網膜色素変性です。羞明に対しては遮光眼鏡が有効で、短波長光を遮断してコントラストを改善します。
また視野狭窄により階段でつまずくなど歩行に支障があるので、白杖による安全確保と歩行訓練が必要です。単眼鏡・プリズム眼鏡・ハイパワープラスレンズは、この症例の主要な問題には対応しません。
選択肢の確認
1.単眼鏡
誤り。単眼鏡は遠方視の補助具でありこの症例の主要な問題に対応しない。
2.遮光眼鏡
正しい。羞明に対して遮光眼鏡が有効である。
3.プリズム眼鏡
誤り。プリズム眼鏡は眼位異常や視野拡大に用いるが第一に必要ではない。
4.盲人安全つえ〈白杖〉
正しい。視野狭窄による歩行の危険に対して白杖が必要である。
5.ハイパワープラスレンズ眼鏡
誤り。ハイパワープラスレンズ眼鏡は近方の拡大に用いる。
覚えるポイント
- 網膜色素変性=夜盲・求心性視野狭窄・羞明。中心視力は末期まで保たれる。
- 遮光眼鏡=羞明の軽減とコントラストの改善。補装具費支給の対象。
- 白杖=歩行の安全確保。歩行訓練士による訓練を併せて行う。