72AM36|第72回 診療放射線技師国家試験 過去問
X 線を用いた全身照射の目的はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
全身照射〈TBI〉は造血幹細胞移植前処置として、腫瘍細胞減少と免疫抑制を目的に行います。
解説
TBIは白血病などの造血器腫瘍で、造血幹細胞移植前のコンディショニングに用います。全身に散在する腫瘍細胞を減らすとともに、宿主免疫を抑えて移植片の拒絶を防ぐことが主要目的です。正常組織障害を抑えるため線量均一化、分割、肺遮蔽などを検討します。
選択肢の確認
1
1.感染予防
判定:正答ではない(記述は誤り)。 骨髄抑制と免疫低下により感染リスクはむしろ上がるため、感染予防を目的とする照射ではありません。
2
2.2痛緩和
判定:正答ではない(記述は誤り)。 骨転移などへの局所照射は疼痛緩和に使いますが、TBIの主要目的ではありません。
3
3.免疫抑制
判定:正答(記述は正しい)。 宿主リンパ球を抑え、移植造血幹細胞が生着できる状態を作る主要作用です。
4
4.二次がん予防
判定:正答ではない(記述は誤り)。 放射線は将来の二次がんリスクを伴い得るため、その予防を目的にはしません。
5
5.ホルモン分泌抑制
判定:正答ではない(記述は誤り)。 内分泌臓器の機能低下は有害事象となり得ますが、ホルモン分泌抑制を治療目的とはしません。
覚えるポイント
- TBIの目的は腫瘍細胞根絶と免疫抑制による移植片生着です。
- 肺は代表的線量制限臓器で、肺線量低減や線量率管理を行います。
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