72PM15|第72回 診療放射線技師国家試験 過去問
MRI に用いる造影剤について正しいのはどれか。2つ選べ。
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正解: 1・4
正答
1・4
この問題のポイント
Gd造影剤のT1・T2緩和促進、MRCPの造影選択肢、肝細胞特異性造影剤、重篤副作用を整理します。
解説
Gdキレートは強い常磁性によって周囲の水素核のT1とT2をともに短縮しますが、通常の臨床濃度ではT1短縮による造影T1強調像の高信号化を利用します。Gd-EOB-DTPAは細胞外液性と肝細胞摂取性を持ち、肝腫瘍の血流と肝細胞相を評価します。
選択肢の確認
1
1.Gd 造影剤は T1 緩和時間を短縮する。
判定:正答(記述は正しい)。 Gdの常磁性は縦緩和を促進しT1を短縮するため、T1強調像で造影部が高信号化します。
2
2.MRCP では造影剤を用いることはない。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 MRCPは通常、長いT2をもつ胆汁・膵液を描出しますが、消化管液信号を抑える経口陰性造影剤や造影MR cholangiographyもあるため「用いることはない」は言い過ぎです。
3
3.Gd 造影剤は T2 緩和時間に影響を与えない。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 GdはT1だけでなくT2緩和も短縮し、高濃度ではT2・T2*短縮による信号低下も生じます。
4
4.Gd - EOB - DTPA は肝腫瘍の診断に用いる。
判定:正答(記述は正しい)。 肝細胞に取り込まれ胆汁へ排泄されるため、肝細胞性病変の検出と性状診断に用います。
5
5.Gd 造影剤による重篤な副作用は知られていない。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 Gd造影剤ではまれにアナフィラキシーなどの重篤な急性反応が起こり、重度腎障害では腫性全身性線維症にも注意します。
覚えるポイント
- GdはT1・T2とも短縮、通常濃度ではT1高信号化を利用します。
- EOBは肝細胞相、重篤副作用はアナフィラキシーとNSFを押さえます。
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