74AM36|第74回 診療放射線技師国家試験 過去問
上咽頭癌に強度変調放射線治療〈IMRT〉を行ったとき、従来の三次元照射と比較して軽減される有害事象はどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
上咽頭癌IMRTで線量を避けやすいリスク臓器を、従来の三次元照射と比較します。
解説
上咽頭癌は標的が複雑な形状で、両側頸部リンパ節まで広い照射野を必要とする一方、耳下腺などの唾液腺が近接します。IMRTは標的へ線量を集中しつつ耳下腺平均線量を低減できるため、唾液分泌低下・口腔乾燥などの晩期唾液腺障害を三次元照射より明確に軽減します。咽頭粘膜など標的に近い組織の急性反応は完全には回避できません。
選択肢の確認
1
1.咽頭炎
判定:正答ではない(記述は誤り)。 咽頭粘膜は標的またはその近傍に含まれ、IMRTでも相当線量を受けるため、咽頭炎を選択的に大きく減らす代表的利益ではありません。
2
2.皮膚炎
判定:正答ではない(記述は誤り)。 皮膚線量は照射方向・最適化で変わりますが、上咽頭癌IMRTの確立した代表的軽減効果は耳下腺温存です。
3
3.顔面浮腫
判定:正答ではない(記述は誤り)。 顔面浮腫は従来照射との比較で主要な線量制限有害事象として挙げる項目ではありません。
4
4.味覚障害
判定:正答ではない(記述は誤り)。 味覚障害は口腔・舌や唾液変化の影響で起こり得て、標的近傍線量のため完全な温存は困難です。
5
5.唾液腺障害
判定:正答(記述は正しい)。 耳下腺などの線量を凹状に回避でき、唾液腺機能低下と口腔乾燥を軽減することがIMRTの大きな利点です。
覚えるポイント
- 頭頸部IMRTの代表的な正常組織温存は耳下腺で、口腔乾燥を減らします。
- 標的内・近傍の咽頭粘膜反応まで消失するわけではありません。
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