74AM35|第74回 診療放射線技師国家試験 過去問
根治的放射線治療において寡分割照射が実施されるのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
根治照射で寡分割が成立しやすい腫瘍を、放射線生物学的なα/β比から判断します。
解説
前立腺癌は腫瘍のα/β比が約1.5 Gyと低いと考えられ、周囲の多くの急性反応組織より1回線量を大きくする寡分割の生物学的利点が得られます。IMRTとIGRTで直腸・膀胱線量および位置誤差を管理し、中等度寡分割や定位的体幹部放射線治療が根治目的で実施されます。
選択肢の確認
1
1.膀胱癌
判定:正答ではない(記述は誤り)。 膀胱癌にも短期スケジュールが検討・使用される場面はありますが、本問で典型的な低α/β比を根拠に根治寡分割を行う代表は前立腺癌です。
2
2.卵巣癌
判定:正答ではない(記述は誤り)。 卵巣癌は手術・薬物療法が中心で、根治的局所照射の標準として寡分割を行う代表疾患ではありません。
3
3.下咽頭癌
判定:正答ではない(記述は誤り)。 下咽頭癌は粘膜・嚥下器官の急性毒性を考慮し、通常分割や加速分割などを選び、典型的な前立腺型寡分割とは異なります。
4
4.前立腺癌
判定:正答(記述は正しい)。 前立腺癌は低いα/β比を利用し、画像誘導下に1回線量を増やして総治療期間を短縮できます。
5
5.胃 MALT リンパ腫
判定:正答ではない(記述は誤り)。 胃MALTリンパ腫は放射線感受性が高いものの、前立腺癌のような低α/β比を根拠とする寡分割の代表ではありません。
覚えるポイント
- 前立腺癌はα/β比が低く、寡分割と相性がよい代表腫瘍です。
- 寡分割ではIMRT・IGRTで直腸、膀胱、位置ずれを厳密に管理します。
掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。
問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。