74PM8|第74回 診療放射線技師国家試験 過去問
X 線撮影における仮想グリッド処理で正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
仮想グリッドが散乱線推定画像を減算する後処理であることを押さえます。
解説
仮想グリッド処理は、グリッドを使用せず撮影した原画像から散乱線成分を推定し、その成分を減算して被写体コントラストを回復させる画像処理です。物理グリッドを挿入しないので、設定グリッド比を後から変更しても実際に検出器へ到達した線量は変わりません。斜入によるグリッドカットを補う処理でもありません。
選択肢の確認
1
1.X 線の斜入による濃度ムラを改善する。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 X線斜入による濃度むらは幾何学・入射角の問題で、散乱線推定を目的とする仮想グリッドの主対象ではありません。
2
2.散乱線起因の画像のコントラスト低下を改善する。
判定:正答(記述は正しい)。 散乱線による低周波のかぶり成分を推定・除去し、低下した画像コントラストを改善します。
3
3.設定グリッド比が高いほど散乱線抑制効果が低い。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 設定グリッド比を高くするほど一般に推定する散乱線除去量が増え、抑制効果が低いという向きではありません。
4
4.出力画像は原画像に散乱線推定画像を加算して作成する。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 出力は原画像から散乱線推定画像を減算して作り、加算すればかぶりが増えます。
5
5.設定グリッド比を変更すると検出器への入射〈到達〉線量も変化する。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 設定値は撮影後の画像処理条件なので、撮影時に検出器へ到達済みのX線量は変化しません。
覚えるポイント
- 仮想グリッド=散乱線推定画像を原画像から減算する後処理です。
- 物理グリッドがないためグリッドカットはなく、設定変更で入射線量は変わりません。
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