44PM44|第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
消化管用電子内視鏡の使用中に像が暗くなった。原因として考えられないのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、電子内視鏡の画像が暗くなる原因を判断する力が問われています。
内視鏡の像が暗くなる原因は、主に照明光が十分に届かないことや、観察光学系の異常です。
一方、鉗子孔の詰まりは処置具の挿入や吸引などに影響しますが、像が暗くなる直接原因としては考えにくいです。
解説
消化管用電子内視鏡では、光源装置からの光をライトガイドでスコープ先端まで送り、観察部位を照明します。照明された粘膜像を先端部の撮像素子で取り込み、モニタに表示します。
像が暗くなる場合、まず照明系と先端部を確認します。
ライトガイドファイバの破損では、先端まで届く光が減るため像が暗くなります。
光源ランプの劣化では、照明光量が低下するため像が暗くなります。
集光レンズの曇りでは、光が散乱・減弱し、暗い像や不鮮明な像になります。
スコープ先端の先あたりでは、先端が粘膜に接触しすぎて視野が塞がれたり、照明が適切に広がらなかったりして、暗く見えることがあります。
一方、鉗子孔は生検鉗子などの処置具を通す通路です。鉗子孔が詰まると処置具の挿入、送液、吸引などに支障をきたしますが、照明光や画像信号そのものの低下とは直接関係しません。
ME機器管理での注意点
内視鏡の画像異常では、光源、ライトガイド、先端レンズ、撮像系、ケーブル接続、モニタ設定を順に確認します。処置チャンネルの異常と画像・照明系の異常を分けて考えます。
選択肢の確認
1.ライトガイドファイバの破損
原因として考えられます。
ライトガイドファイバが破損すると、光源からスコープ先端へ届く照明光が減少します。そのため、内視鏡像が暗くなります。
2.スコープ先端の先あたり
原因として考えられます。
スコープ先端が粘膜に強く当たると、視野が塞がれたり照明が適切に広がらなかったりします。その結果、像が暗く見えることがあります。
3.光源ランプの劣化
原因として考えられます。
光源ランプが劣化すると照明光量が低下します。十分な光が得られず、画像が暗くなります。
4.集光レンズの曇り
原因として考えられます。
集光レンズが曇ると、照明光や観察光が減弱・散乱し、像が暗くなったり不鮮明になったりします。
5.鉗子孔の詰まり
正答。原因として考えられません。
鉗子孔は処置具の通路です。詰まりがあると生検鉗子の挿入や吸引・送液に影響しますが、照明光量や画像の明るさが低下する直接原因としては考えにくいです。
この問題では、像が暗くなった原因として考えられないものを選ぶため、5が正答です。
覚えるポイント
- 内視鏡像が暗いときは、まず照明系を疑います。
- ライトガイド破損、光源ランプ劣化、レンズ曇りは暗い像の原因になります。
- 先端が粘膜に当たりすぎても視野が暗くなることがあります。
- 鉗子孔は処置具や吸引・送液の通路です。
- 鉗子孔の詰まりは、画像の明るさ低下の直接原因ではありません。