19AM047|第19回 言語聴覚士国家試験 過去問
Piaget.J.が象徴機能の発現とした行動はどれか。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
前日に見た友だちの動作を、モデルがいない場面で後から再現する延滞模倣は、過去の出来事を心的表象で保持する象徴機能の発現を示す。
解説
Piagetは感覚運動期の終盤から前操作期にかけ、目の前にない対象や行為を心の中で表し、別の行動・記号で再現する象徴機能が成立すると考えた。延滞模倣、象徴遊び、描画、心像、言語などがその表れである。なぐり書きや太鼓を叩く行動は運動活動だけでも可能で、必ずしも何かを代表しない。隠した玩具を探すのは対象の永続性、帽子を手掛かりに外出を予測するのは条件づけや手掛かり利用で説明できる。時間を越えて他者動作を再現する点が決め手になる。
選択肢の確認
1.「クレヨンでなぐり書きをする。」:なぐり書きは感覚運動的活動でも生じ、描線が何かを表すと明示されなければ象徴機能とは限らない。
2.「おもちゃの太鼓をバチで叩く。」:太鼓をバチで叩くのは対象の通常の用途に沿う運動で、代理表象を必要としない。
3.「布で隠したおもちゃを取り出す。」:隠れた玩具を取り出す行動は対象が見えなくても存在すると理解する対象永続性を示す。
4.「昨日見た友だちの動作を再現する。」:昨日の動作を不在のモデルなしで再現する延滞模倣は、記憶表象と象徴機能を示す。
5.「いつもの帽子をかぶると外出することがわかる。」:帽子と外出の結び付きの予測は日常的な合図学習で、行動が別対象を象徴する例とは異なる。
覚えるポイント
象徴機能は『今ここにないものを別の行為や記号で表す』こと。延滞模倣・ごっこ遊び・言語を一群にする。