19PM046|第19回 言語聴覚士国家試験 過去問
会話能力の発達で適切なのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
会話のターン交替の原型は発語以前にある。乳児期前半から、養育者の働きかけと乳児の発声・表情・視線が交互に現れる原会話が成立し、後の話し手・聞き手交替の土台になる。
解説
養育者は乳児の発声後に応答し、乳児も養育者の働きかけの間を利用して反応する。この時間的相互性はまだ言語的会話ではないが、共同注意や意図理解とともに会話発達を支える。スクリプト知識は日常的出来事の順序を共有し、幼児の談話理解を助ける一要因ではあるが、会話能力全体の唯一の基礎とはいえない。話題導入、聞き手へのフィードバック、相手や場面に応じた発話スタイルの調整は幼児期に萌芽がみられ、その後も学童期以降に洗練される。
選択肢の確認
1.交替の原型は乳児期前半から存在:正しい。発声と応答の原会話にターン性が認められる。
2.幼児期会話はスクリプト知識を基礎とする:不十分。スクリプトだけでなく共同注意や語用能力などが関与する。
3.幼児期までは会話開始が唐突:誤り。幼児期にも呼びかけや話題導入の方略が発達する。
4.適切なフィードバック能力は幼児期に完成:誤り。萌芽はあるが学童期以降も発達する。
5.発話スタイルの使い分けは学童期から出現:誤り。幼児も相手により声調や表現を変える萌芽を示す。
覚えるポイント
会話発達は「乳児の原会話→共同注意と意図共有→幼児の語用→学童期の洗練」。出現と完成を区別する。