19PM008|第19回 言語聴覚士国家試験 過去問
自我の境界性の異常を伴うのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
自我境界の障害とは、自分の思考・感情と外界や他者との区別が揺らぐ状態である。考想伝播は、自分の考えが周囲へ漏れ、他人に知られていると確信する体験で、思考が自己の内側に保たれる境界が失われている。
解説
統合失調症でみられる自我障害には、考想伝播、考想吹入、考想奪取、作為体験などがある。いずれも本来は自分に属するはずの思考や行為の主体性が外部に侵入・操作される形をとる。罪責妄想は自分が重大な罪を犯したという内容の妄想、観念放逸は躁状態で思考が次々と移る形式的思考障害であり、自我境界そのものの異常とは異なる。
選択肢の確認
1.考想伝播:正しい。自分の思考が他人へ伝わるという体験は自他境界の障害である。
2.罪責妄想:誤り。抑うつ状態などでみる妄想内容で、自己と他者の境界障害ではない。
3.観念放逸:誤り。連想が表面的なつながりで移動する思考過程の障害である。
4.常同行為:誤り。同じ動作を反復する行動異常で、自我境界性を直接示さない。
5.支配観念:誤り。強い感情を伴う考えが精神生活を占めるが、思考の所属は自己に保たれる。
覚えるポイント
「思考が漏れる・入れられる・抜かれる」「外から動かされる」は自我境界の異常と判断する。